おいしいプリンが食べたい

おた活の感想などを書きます

刀ミュ 静かの海のパライソ 感想のようなもの3

ちゃんとした席で観てきたので、また感想を書きます!
初見が見切れはちょっとキツいなどと言いましたが、見切れでもなんでも見ておいて良かったあ。無の状態からパライソぶっ込まれると物語の波に溺れてえらいことになるので、物語踏まえつつあれこれ考えながら観劇できました。やっぱり初見見切れでも、見ないよりは見ておいた方がいい。刀ミュは二回は見ないとだなあとしみじみ思いました。

前回は鶴丸に持っていかれがちだったので、江のおたくとして今回は江に着目するぞ~!ということで豊前の様子を観察しまくっていたのですが、いや豊前顔良......(いまさら?????)

豊前の話
豊前、パライソの編成に組み入れられたのは松井を支えるためなわけですが、メタ的に見ると、豊前の立ち位置は観客に一番近かったかなあと思いました。
私達の島原の乱に対する知識って日向~豊前くらいの量かなと思うんですよね。日本史そんな覚えてない方は日向くらいで、日本史まあまあ覚えてる方は豊前くらい、という感じ。
豊前の表情とか立ち振舞いが私の感情と一致してるっぽいことがすごく多かったんですよね。
だいたいずっと眉間に皺よせてるんですよ。
自分達が何してるか、この先どうなるのか予想がついてるけど、鶴丸が本気なのか読めなくて(というか本気だと分かってるけど気づきたくない、みたいな)、でも自分は刀剣男士で...といった葛藤をずっと続けている、というような。
松井は終始「関わりたくない」オーラ出してるけど、豊前は葛藤しつつも、えもさくをけしかけたりだとか(仲間を集める策はないのか!?あたり)、日向が祀られてる時とかも逆さ瓢箪持って跪いたりだとかして
事を進めようとする意思も見られたんですよ。苦しんでいる松井を見たり、何も言わない鶴を見たりして、なにか覚悟を決めたんだろうなと思いました。
豊前は今回の出陣で鶴から「リーダーの在り方」を見出だそうとしたんじゃないかな~。
そう思うと、心覚での「知っておきたい(ニュアンス、城作りに加わってたところのやつ)」っていうのもパライソを経ての考え方なんだろうなあ。


・覚悟の話
覚悟をいつ決めるか、どうやって決めるか、というのが今回の見所になっているのでは~?という話です。

最初から覚悟決めてる→鶴、大倶利伽羅
一揆集めあたりから覚悟決める→豊前
祀られた時に覚悟決める→日向※1
最後の最後に覚悟を決めた、はずだが残酷になりきれない→松井
???→浦島※2

※1日向
日向は何回か段階があったように思っていて、ここが一番最初。「秀頼の落胤、として人々を引っ張る覚悟を決めよう」という瞬間があったように思います。顔つきがな~~~、戸惑いが消えて決意の顔に切り替わった瞬間があったので「!」てなりました。

※2浦島
浦島は、覚悟決めるとか決めないとかそういう次元にいなかった気がするんですよね。覚悟を決めるとかそんなの関係なく「今ここにいる人達に全力で心を砕く」というポジションだったように思います。刀剣男士の役目とかそういうのより、「寄り添う」ことに徹しているというような。それも一つの覚悟という形なのかも🤔鶴がみんなに求めた「目を逸らさない」は果たしてますよね。その上で寄り添う選択肢を取る。どこまでも光。

・鶴と三日月の話-歴史上の人物を絡めて考える-
鶴と三日月の話まだする!しますとも!!!
鶴と三日月の対称性、歴史上の人物と一緒に考えると分かりやすいのかも、と思ったのであります。
というのも、もう今年は無いのかもと思っていたらぶフェスが決まったじゃないですか、それで、えもさく見てて(私はらぶフェスでえもさくが出てきたときに喜べるんだろうか...)と思ってしまったんですよね。
今までの刀ミュにおける歴史上の人物って、愛せる人達で、どっちかというと作品自体、刀剣男士よりも歴史上の人物にフォーカスしているっていわれてもあんまり違和感ない感じだったじゃないですか。実際私は今までの刀ミュ作品を見るたびに「やっぱどうしても歴史上の人物が立つな~~!でも主役であるべき刀剣男士を食いかねないくらい歴史上の人物にもドラマを与えてくれてるところも最高に好き」と思ってきたんですよ。
その立場がひっくり返ったのがパライソかなって。

三日月は「歴史のなかで悲しい役目を背負う人」に同情的で、観客も彼らに感情移入してしまうような振る舞いをとる一方、鶴丸は「歴史のなかで悲しい役目を背負う人」に対し、「悲しい役目を背負うだけの因果があって背負わされているのだから「背負わされている」なんて他人事にせず、自分の因果は最後まで自分で背負うべき」という視点で接しているのかな、などと思いました。
どっちが正しいとかではないんですよね~~。難儀だなあ。
個人的には、つはもので「異説に流して全員隠れハッピーエンドになる」という道を示されたときに、それが全ての出来事において取れる選択ならぜひとも三日月を応援したい、と思ったんです。でも、鶴は「全員が全員ハッピーエンド異説に導けるわけがない」ということを示してきて、であれば、例外的なハッピーエンドなんて作らず全てに冷徹に平等にあるべき因果を背負わせるべきというスタイルを見せてきたわけ、ってことですよね???
全員ハッピーエンドが絶対に無理であることが今回示されてしまったので、それなら鶴のやり方のほうが好みだなと思いまして、、、難しいね。

まーーーじであおさくでの明石と篭手の喧嘩思い出してしまう、新作は明石出るんじゃないの????あおさくのオタクだから過剰反応してるだけ????って思って友人に質問したら「いや、出そうな気はするよね」と肯定されたので明石出てくれ、頼む。稲葉先輩もずっと気になってるし、原作に倶利伽羅江実装されるのはいつですか、ずっと待ってる。


・2部の話とか
豊前の腹筋と鶴の背中~~~~!!!!!!!!!
もう勘弁してください、気が散るにも程がある、君たちはもうちょっと水心子を見習ってくれ。
あと、日向くんめっちゃ好きなんですよね。ダンスは経験値あるからかすごい生き生きしてバキバキなの良すぎるし顔が常にギリシャ彫刻...作画が枢やな......。背はわりとあるのに華奢なのとか見せ方の工夫とかで、小さく見える不思議。豊前と対して背が変わらないのパライソで初めて気付いてびびった。